モス山形

カーボンニュートラル実現へのコケ緑化事業

コケ植物の光合成による二酸化炭素吸収と酸素放出

屋上・工場屋根・壁面緑化による省エネ

ソーラーシェアリングのコケ栽培によるJクレジット

今すぐに取り組むことができるSDGs

ソーラーシェアリングによるコケ植物の栽培

脱炭素の実現に向けた課題と、日本の農業が抱える課題を、同時解決することができるソーラーシェアリングに注目が集まっています。

脱炭素の実現に向けた課題

●日本全体として、2030年までに温室効果ガス排出量を半減、2050年までに脱炭素の実現を目指している。

●脱炭素対策の中で、最も実現性の高いものは太陽光発電だが、日本には農地以外の平地が少なく、傾斜地での太陽光発電は土砂災害の恐れがある。

●農地法の規制により、農地では通常の太陽光発電はできない。

●多くの企業は脱炭素の取り組みを進めていないが、数少ない先行企業も、電源の確保に苦慮している。

日本の農業が抱える課題

●高齢化・担い手不足により耕作放棄地の拡大が進んでいる。

●米政策の変更により、水田の有効利用が求められている。

●耕作放棄地の拡大による景観の悪化・農地多面的機能の喪失

●耕作放棄地からのメタンガス発生

ソーラーシェアリングによる解決

●農地を利用するため、日当たりの良い土地が多く、太陽光発電にとっては好条件。

●農地の借地料は安く、貸し手も多く存在している。

●土砂災害等のリスクがなく、造成・水路等のコストがかからない

福岡県でのソーラーシェアリング(コケ栽培)

ソーラーシェアリングの課題とコケ植物による解決

ソーラーシェアリングの実施には独自の課題があるが、コケ植物はソーラーシェアリングに適しており、これらの課題を解決できる。

ソーラーシェアリングの
課題1

太陽光パネル下での栽培となるため、作物によって は日照不足に陥り、栽培作物の種類や収穫量がか ぎられており、農地法の求める収穫量に達しないことがる。

コケ植物の特徴による解決

コケは陰性植物であり、太陽光パネルにより、コケ の生育に適した遮光をすることができる。

ソーラーシェアリングの
課題2

太陽光パネルの取付支柱があるため、大型機械で の農作業ができにくく、効率が悪いため営農がおろ そかになってしまう。

コケ植物の特徴による解決

コケは専用のマットに種苗を吹き付けて栽培するため、圃場の土質による影響を受けない。また、コケ栽培は雑草対策として除草剤を使用でき、大型機 械も必要としない。

ソーラーシェアリングの
課題3

太陽光パネルにより雨水の当たり方にムラができる ため、散水設備等の投資が別途必要になることが ある。

コケ植物の特徴による解決

アレイ間に作付けることにより、雨水で十分に生育 する(もちろん井戸水による散水設備も設置可能)。

ソーラーシェアリングの
課題4

アレイ間に作付けることにより、雨水で十分に生育 する(もちろん井戸水による散水設備も設置可能)。

コケ植物の特徴による解決

コケはソーラーシェアリングでの作付け実績があり、商品として脱炭素と関係が深いため、今後長期 的な成長が見込める。

コケ植物の脱炭素への貢献

◎コケを屋上、屋根、壁面の緑化に用いることで、建物の省エネ効果があり、消費電力削減に寄与する。

◎コケは建物のみならず、コンクリート面、アスファルト面の緑化も可能で、ヒートアイランド現象の緩和に効果がある。

◎コケはCO2の固定能力に優れ、栽培されている間や緑化資材として建物等に設置されている間もCO2の吸収と固定をし続ける。将来的には炭素クレジットの一手段として活用できるよう検討が進められている。